どうも、tamaminaoです。
ついにお盆休みのラストデイがきてしまいました。キャー。
明日から仕事だなんて嫌なこった…と思いながらも、既にいそいそとカバン準備したり早めにお風呂入ったりしちゃうんですよね。習性、とは恐ろしいものです。
お盆中は結構色々本が読めたのですが、今日はその中の1冊、『すぐ死ぬんだから』内館牧子(講談社)を紹介します。
ブログ仲間のマリベル (id:mariebelle)さんの書評を読んでズキュンと来て、読み始めた1冊です!
読み終わって分かったのですが、ネタバレなしで書くのが実に難しい本なのです(-_-;) マリベル (id:mariebelle)さんは「言っちゃダメ」な部分は一切言わずに、この本の面白さを的確に伝えていて…とても素敵です。ぜひ皆様ご一読を!
マリベルさんの書評と、粗筋部分など重なってしまうところもあるのですが💦
私は私で感想を書かせて頂きたいと思います(*- -)(*_ _)ペコリ
外見磨きを怠らない78歳のハナ
この本の主人公は78歳にはとても見えないオシャレで若々しいハナ。クラス会ではかつて美人だったクラスメートやその取り巻きに焼きもちから嫌味の応酬を受け、男子からは「ハナがいるところは、パッと花が咲いたみたいだよ」とちやほやされる存在。見た目の美しさからシニア向けの雑誌に掲載されたりもします。
そんなハナも、かつては特に目立たない「ババくさい」「前期高齢者」でした。美人街道をひた走ってきたわけではないのです。きっかけは60代後半の頃。娘と一緒にいったブティックで70代に間違われたことが契機となり、自分磨きを始めます。
そして今や
「人は中身よ」という女にろくな者はいない。さほどの中身もない女が、これを免罪符にしている。
などの強烈なポリシーを持つに至っています。
これってファンタジーだよね?
さて。私が『すぐ死ぬんだから』を読んで最初に思ったことは…実は、
「いやいや、いくらなんでも、これはないでしょう。よくできたファンタジーだよね」
ということでした。第一章では78歳の面々が集まったクラス会のシーンが描かれるのですが、若々しいハナに対して、かつてのクラスメートがかける言葉があまりにも辛辣で毒々しい。
「十年前の同窓会の時とは別人みたい。どうしたのよ、急に色気づいちゃって」
「自分が似合うと決めたってさ、傍から見りゃ『痛いバアサン』にしか見えないって人、多いからねぇ」
「あーあ、ハナのこと羨ましいわァ。若くいたいとか着たいものを着るとか、お金と時間があるから言えるのよ。普通の老人にはできないよ」
まるで女子中学生Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)
80代になろうともする女性たちですよ? もっと枯れ切って、「色気」だの「モテ」だのからは遠いところにいるのでは。そもそもハナのような外見磨きを今さらするおばあさんっているのかしら? 設定はものすごく面白いけれど、ちょっと現実離れしているんじゃないかと、そう思ったわけです。
ところが! ちょうどこの本を読んだ直後ですよ。私の眼前で、
リアル★『すぐ死ぬんだから』劇場
が開幕されたのです!!!
80代目前の女子バトル勃発!
お盆休み中、うちの父の兄夫婦(私にとっては叔父叔母)が大変久しぶりに遊びにやってきました。
叔母さんはもう79歳。77歳のうちの母より2つ年上です。しかしながら、久しぶりにあったこの叔母、とても79歳とは思えない若い見た目でびっくり。髪の毛はきれいな茶髪に染められ、えんじゅ色のふわっとしたスカートをはき、姿勢もしゃんとしています。70代そこそこ?人によっては60代後半くらいに見てくれるかも。それに比べて、うちの母の老けぶり…。向こうはしごく健康、うちの母は身体が悪いので、どうにもならないことなのですが、どう見てもうちの母が年上に見えます。
叔父叔母夫婦が帰った後、「いやぁ、叔母さん、若かったね。びっくりしたわ」って私が言ったら、母が吐き捨てるように言いました。
「あの人はね、服と見た目に金ばっかり使ってんだよ」
「!!」
「若い時は、デブデブに太ってて、すごいブスだったんだから」
「!!!!!!!」
……我が母ながらこわっ……!!! 70代、まったく全然枯れていません!!むしろ煩悩炸裂しています。ある意味女子中学生よりすごいよっ
実はうちの母、若い時はものすごく美人だったんです。周囲中から四六時中「美人」「美人」言われるレベルの「美人」でした(注:私は母の美をまったく引き継いでいません) なもので、余計に気持ちが炸裂したようです…
さて、この日の会話を聞いて思ったことは、なんと、『すぐ死ぬんだから』はファンタジーじゃないんだ! リアル老女たちなんだ!!ってこと。目からうろこでした。
老人会でも恋愛沙汰は日常茶飯事
さらにその後聞く機会があったのですが、老人会等でも恋愛沙汰は日常茶飯事らしいです。美婆をおじいちゃんたちがちやほやしすぎて、周囲の普通婆たちが焼きもちを焼き、美婆を追い出した!とか……こわっ。
やっぱり女子中学生です。女子って死ぬまで女子なんですね…。
老女たちのリアルを知りたい方は、『すぐ死ぬんだから』、ぜひ読んでみてください。
ハナには後半色々な試練が押し寄せるのですが…ぐいぐい惹きつけられて、私はその日のうちに読みきってしまいました。読み終わっての一番の収穫は、自分の50代なんて、まだまだ若い!若すぎる!!これからなんだ!!!って思えたこと。
鼻たれ小僧です、まだまだ。
人生一番のモテ期は、80代に老人ホームで来るかも知れないんですよ( ̄ー ̄)ニヤリ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
あっ、「美人すぎる母」の話は、どうぞ下記からお読みください。
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