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「校正」で見つかる!誤字脱字いろいろ

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どうもtamaminaoです。

先日新聞を読んでいたら、あるパパ記者の子育てコラムが載っていたのですが、その内容が面白くて。まだ小さい息子が、「パパ、キシャって格好いいね!」と言ってきたので、パパ記者は「息子が自分の仕事を理解して、格好いいと言った!」と大変感動するのですが、ふと息子が指さす方向を見ると……

そこには機関車トーマスが!!

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……「記者」じゃなくて「汽車」だったよ…ちゃんちゃん、ってオチなのですが、こういう聞き間違い、書き間違いってありますよね。

私も仕事柄校正作業をするのですが、自分の記事はもちろん、人の書いた記事でも色々間違いをみつけます。「くすっ」くらいのレベルから、「おいおいっ。これ印刷されて出ちゃってたらどうするつもりだよっ!」レベルのものまで。

 

今日は、私が文字校正中に出会った「すごい誤字脱字」ベスト4を紹介します。

あくまでも、「校正段階」で見つけた誤字脱字です。そのまま印刷されたり本になったりは断じてしていませんので!! 誤解ありませんよう

では、まずは第4位から発表していきます。

 

私が見つけた誤字脱字★第4位 

◆「コマンタレブー」

これはもう、誤字脱字とは言い難いレベルなのですが、もう20年くらい前になります。仕事改革などという言葉は皆無で、夜中まで仕事するのが当たり前だった時代。締め切り間近で殺気立った編集部、もう時間は夜の10時を過ぎていたように思います。みんな必死に記事を書いているんですが、もう疲れてるわけですよ、帰りたいわけですよ。けど終わらないから帰れない

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そんなとき一人のライターさんが、幽霊のように疲れた顔をして立ち上がり、「ぼく、出来上がりました。あとは校正お願いします」って言って、原稿置いて帰っちゃったんです。で、確認してたら、普通に良い出来で、「うんうん、いいんじゃない」と思いながら読んでいたら、写真下に入る「キャプション」スペースにある謎の文字の羅列が……

 

コマンタレブーコマンタレブーコマンタレブーコマンタレブーコマンタレブーコマンタレブーコマンタレブーコマンタレブーコマンタレブーコマンタレブーコマンタレブーコマンタレブーコマンタレブーコマンタレブーコマンタレブーコマンタレブーコマンタレブー

 

「あっ、何だこれ!?」

私が思わずデカイ声を出したら隣のスタッフがのぞき込んできて、「うわっ。やばい。呪いの呪文かよ!」と爆笑。「いやぁ…もうよっぽど書けなかったんだね…」 と一言。

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コマンタレブー。フランス語で「ごきげんよう」という意味らしいですが、こんな続けて書かれたら黒呪文っぽい



いや、そうですよね…やっぱり。もう嫌になって、どうしても帰りたくて…適当に文字埋めて帰っちゃったんだよね(涙)。でもさ、それをこれから書き直すのは私だよ(大涙) しかしなぜコマンタレブー……。

あれ以来、私も、「もう嫌!投げ出したい!!」って思ったときは、全文を「コマンタレブー」で埋める誘惑にかられるのです。

 

私が見つけた誤字脱字★第3位 

◆「バターと佐藤をもったりするまで混ぜ合わせる」

お料理レシピの手順で私がやった変換ミス。

もちろん正解は

○「バターと砂糖をもったりするまで混ぜ合わせる」

 

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当時編集部に「佐藤さん」がいて、これがあま~い砂糖とは真逆の激カラキャラだったので、余計自分的にはツボった間違いでした。

 

私が見つけた誤字脱字★第2位 

◆「プレゼントにぜひ! キャラメルバナナの便詰」

さぁ、みなさん、どこが違っているか分かりました!?

そうです! 

✖「便詰」(べんづめ)→○「瓶詰」(びんづめ)です!!

いやぁ…実はこれ…今でも覚えていますが、すっごいおしゃれなジャムセットだったんです。

そこにまさかの「便詰」(べんづめ)

しかも間違いが発見されたのは最後の校正時…心臓が止まりそうになった誤字脱字でした。

 

 さぁ、次はいよいよ栄えある第一! 今のところ、私の中でこれを越える間違いには出会っていません。

私が見つけた誤字脱字★第1位

◆「その日は待ちに待ったコンサート。薄暗いホール内は既に人でおっぱいでした」

いや、見つけたときは笑いましたよ。もう、大爆笑。

皆さん、分かりました?

✖「人でおっぱい」→○「人でいっぱい

間違えたスタッフは、編集部全員から、

「会社のパソコンでいつも、おっぱい、おっぱい、打ってるんじゃない? だから、こんな変換が出てくるんじゃないの」

疑惑をかけられ、真っ赤になって否定していました。

彼曰く、自分はローマ字打ちで、キーボードの「I」と「O」は隣同士なため、間違えて「I」ではなく「O]を打ってしまっただけ、なんだと。

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……まぁ確かに、言われてみると隣同士なんですが。しかし、私自身はさすがに「いっぱい」を「おっぱい」に打ち間違えたことはないなぁ。だってね、例文色々考えてみたんですが、ヤバイですよ、ほんと。

 

・ストレス溜まってそうだね。どうです?今夜おっぱい

・もう気持ちがいっぱいおっぱいだよ……

おっぱいに詰め込む

・彼女はいつも元気おっぱい

・こんなに愛されて、幸せおっぱいだなって感じました

 

 …ふぅ、怖い……

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仕事ではもちろん、ブログを書く時にも、誤字脱字には気をつけていかねば、と改めて思いました。

もし、皆さんも、ブログでこんなすごい間違いしちゃった…っていう例があったら、どうぞコメント欄で教えてください。

 

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