2021年の三が日も今日で終わりですね。明日からお仕事の方も多いのでしょうか。私は1/5が仕事始まりなので、まだもう一日猶予あり。ふとここ数日を振り返ってみると、12/30に車がパンクする!という恐怖の出来事があり、その後は家族の食事作りと後片付けで終了した(まだ終了ではないですが)年末年始のような気がしています。
今日明日は読書とブログデイかな? また色々と本を買ったので読みまくろうかと思います。
日々のニュースを見ていると、コロナ関連で正月早々気持ちが落ち込みやすいですが、何はともあれ「笑う門には福来る」。「バカバカしいことやエロいことを考えていると、霊が近づいてこない」(爆)という説もあるようです。確かに、そんな気がしますよね。
笑いとエロは人を救う。
ということで、今回は下品要素多めの「笑える漫画」を紹介します。
最高に笑える漫画おすすめ2選
古谷実『行け!稲中卓球部』
「下品」で「ゲス」な世界観
私が愛してやまないギャグマンガです。1993年から1996年まで「週刊ヤングマガジン」で連載されていました。主人公は男子中学生。稲中(正式名称は稲豊中学校らしいです)の男子卓球部に所属するメンバーを中心に、彼らのとんでもなく「下品」で「ゲス」な(最高の誉め言葉ですよ!)日常が描かれています。前野と井沢が今でいうリア充を撲滅する「ラブコメ死ね死ね団」や、そのとき乗っている「パンダ1号」や、もうたまらない世界観です。
稲中と私の出会い
私と『行け!稲中卓球部』の出会いは、稲中連載時期にさかのぼります。当時ケガをして病院に入院していたんですが、お見舞いに来てくれた友人(絶対霊に取りつかれないタイプ)が『行け!稲中卓球部』を差し入れしてくれました。「前野がいたら、絶対元気になれるから!!」、そんな言葉を残して。
その後手術の予定があり、術後は、吐いたり傷が痛んだり苦しみの時間があったんですが、少し落ち着いてきたタイミングで稲中に手を伸ばしました。そしたら、もう、傷が開くんじゃないかというくらい笑って笑って笑いまくりまして。
そしたら、その友人の言う通り、本当になんかめっちゃ元気になったんですよ。笑いは免疫力をあげるそうですが、本気で実感しました。当時は、好みのタイプを聞かれると、「稲中の前野」(非モテ感あふれる回答)と答えるくらい、前野が大好きでした。稲中を私の人生に与えてくれた友人には、今でも心から感謝しています。
作者・古谷実の才能が詰まった名作
不謹慎、差別、イジメ。『行け!稲中卓球部』はそう言われかねない物言いや内容を含んでいるのですが、そういったものをすべて果敢に取り入れてギャグに消化したとんでもない名作です。「ホラーとギャグは紙一重」とはよく言われることですが、作者の古谷実は、その後『ヒミズ』などのシリアスな作品でも才能を発揮。
「笑いの時代は終わりました…これより、不道徳の時間を始めます。」というコピーが帯につけられていた『ヒミズ』は、これまたラストの救いのなさまで含めて、読み手が打ちのめされる素晴らしい作品です。『行け!稲中卓球部』とあわせて是非読んでみてほしいです。
嶋木あこ『ぼくの輪廻』
見てください、上の表紙を!!
「巨乳より大事な原稿などない…!」
リアルでレジに持っていくのを躊躇する方もいるでしょう。でも、その恥ずかしさを越えて購入しましょう。絶対絶対面白いので!!
ついでに2巻、3巻の表紙もご覧ください。
「ついに童貞を捨てるときが来たようだ…」
「揉ませてくれるって言ったのに……」
これは「少女漫画」です
言っておきますが、これは「少女漫画」です。もう一回言っておきますが、「少女漫画」です。作者は歌舞伎漫画『ぴんとこな』で人気を博した嶋木あこさん。
前作は正統派少女漫画でしたが、この作品は、すごい攻めています。
~『ぼくの輪廻』あらすじ~
イケメン漫画家の乃木篤朗は童貞。「童貞でもベッドシーンは描ける!」の信念の元、少年GUMPで新連載を開始しますが、そこでアシスタントにやってきたのが、巨乳の女・花撫。彼女の巨乳に衝撃を受ける乃木ですが、実はこの出会いは前世からの因縁だったのです。やはり前世から因縁があるゲイの友人アキラも登場。輪廻を繰り返し、前世から熱い思いを引きずる花撫やアキラの現在はどうなっていくのか?
ついでに4巻・5巻表紙
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ジャンルの特徴を織り込んだ戦略的な作品
漫画にはいわゆるジャンル、というものがあり、それぞれ特徴的な展開やネタがあったりしますよね。例えばジャンプの少年漫画なら、「友情・努力・勝利」という三大原則があったり。
『ぼくの輪廻』の面白いところは、少女漫画、BL、エロ漫画、それらのジャンル要素を非常に戦略的に組み込んでいるところだと思うんです。
「見つけた…私の運命の人…」と言って花撫が涙を流すところから始まり、目に星が飛ぶようないわゆる少女漫画の展開を思わせて、その後は、エロ要素、BL要素、を盛り込んだ怒涛。
最後はやっぱり「少女漫画」テイスト
さまざまなジャンルを横断して、ぎりぎりを攻めてくるのですが、シモ要素満開な割には、男性目線のエロ漫画方向に実に上手に行き過ぎていない! 最後はやっぱり少女漫画で、『リボン』や『ちゃお』に育てられたオバサンにもなんだかしっくり来るんです。
涙を流して笑った後は、漫画って何て自由なんだろう、と表現の可能性を感じさせてくれる1冊! ただただ笑いたい方にも、少女漫画の最前線を感じたい方にもおすすめです!! あっ、お子様にはちょっと……💦 「大人の楽しみ」として読みましょう★
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