「サザエさん症候群」という言葉が昔流行ったのを知っていますでしょうか。
日曜日の夜にアニメの「サザエさん」が放送されていることにちなんで、「明日から通学や仕事だ」と思うと憂鬱になり体調不良や倦怠感が出てくる、という症状のことを言います。
かくいう自分も、明日から仕事始まりなのですが、その前日である今日はやはり何とはなしにそわそわして憂鬱です。
助産師さんに教えてもらったこと
昔ある助産師さんに取材をしたとき、その方が、「心の健康を保つために仕事とプライベートをきっちり分けている」という話しをされていました。
彼女の場合は、白衣を着る・脱ぐ、という行為を一つの儀式にして、「脱いで」普段の服に着替えたらプライべートな自分、白衣を「着たら」助産師モード、と決めて、そうなれるよう訓練したそうです。
助産師という仕事は、患者さんの重い話を聞いたり、大変な出来事に行き会ったり、気持ちに負担のかかることが多い仕事。
始めたばかりの頃は、家に帰ってからもそれらの事柄に心を奪われて精神の休まる暇がなく、これでは仕事を続けていけなくなる、と思い、この方法を編み出しそうです。
繰り返しているうちに身に付き、ベテランとなった今では、「白衣を脱ぐと同時に、すっと気持ちが切り替えられるようになった」と話されていました。
仕事のときは基本スーツ
私もこの話に感銘を受けまして、それ以来「仕事のときは基本スーツを着る」ということにしてみました。スーツを着る・脱ぐ、という行為で、仕事⇔プライベートを切り替えていこう、と思ったのです。
この方法はなかなか効果を上げているのですが、例えば今日のような「始まり」の前日だけはどうもうまく行きません。ふとクローゼットの中のスーツに目が行くと、それだけですっと脳裏に仕事関係の予定や段取りが湧いてくるんですよね。
手帳を見てしまった! 仕事関係のメールやラインを開いてしまった!!などの失態(?)はもう大変。脳が半分切り替わってしまい、身体は休みだけど心が休みではない、という状態に陥ります。
行動を変えることで気持ちが変わる
心理学関係の本が好きでよく読むんですが、気持ちから変えようとするのは、人間、非常に難しく、行動を変えることで気持ちが変わるそうです。なので、今日は何とか「休みモード」を満喫する脳にしようと、お昼にあえて外食に行ったりもしてみました。
本当は非日常なカフェとかに行きたかったのですが、息子(中学生)を誘うと、案の定「肉かラーメン」という2択になり、ラーメン店へ。ちなみに、「食ったら即出る」も中学生男子(大きな男子も?)のスタンダードです。食べ終わってものんびりしようとすると、「食べ終わったのに、あと、何するの?」と言われます…
それでも、ラーメンすすって、「明日は仕事で人と会う」ことを宇宙のかなたに飛ばしてにんにくたっぷりの餃子を食べたら、なんか気持ちがとろん、としました。
あの助産師さんのように格好良くはなれないですが、こうして気持ちに収まりをつけながら、人って働いていくんだな、と思いました。
さようなら正月休み。
また明日からも頑張ろうと思います。
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