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ギバー、テイカー、マッチャー、あなたはどのタイプ? 『GIVE&TAKE 「与える人」こそ成功する時代』を読む

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どうもtamaminaoです。

GWは始まりの土曜日に大腸検査を行い、小腸にびらんと炎症が見つかり…生検を行いました。結果は2週間も先になるそうで、心がもやっとする状況からの連休スタートです。

とりあえず何をしているかというと、体調優先で、基本ゴロゴロしながら読書三昧。前々から読みたかった『GIVE&TAKE 「与える人」こそ成功する時代』を一気読みしたので、今日はそちらをご紹介したいと思います。

 

 

 

あなたはギバー、テイカー、マッチャー、どのタイプ?

作者のアダム・グラントは世界NO.1とされるビジネス・スクール「ペンシルバニア大学ウォートン校」の史上最年少終身教授。組織心理学者として、「成功とは、人とどのように「ギブ・アンド・テイク」するかに大きく左右されるということだ」という見解を持ち、「グーグルからアメリカ空軍にいたるまで、組織におけるこうした選択について研究してきた」結果、相互関係には3タイプがある、としました。

  • ギバー(与える人)
  • テイカー(受け取る人)
  • マッチャー(バランスをとる人)

 

「テイカー」は常に、与えるより多くをうけとろうとする。ギブ・アンド・テイクの関係を自分の有利になるようにもっていき、相手の必要性よりも自分の利益を優先する。                                                              

 

ギバーはギブ・アンド・テイクとの関係を相手の利益になるようにもっていき、受け取る以上に与えようとする。

 

与えることと受けとることのバランスをとろうとする「マッチャー」だ。マッチャーは常に“公平”という観点にもとづいて行動する。だから人を助けるときは、見返りを求めることで自己防衛する。マッチャーは相手の出方に合わせて、助けたりしっぺ返しをしたりしながら、ギブとテイクを五分五分に保つのである。

 

 なるほど。

つまり、昔話で言うと、『花咲かじいさん』のおじいさんおばあさんはギバー、隣の家の意地悪じいさんばあさんがテイカー殿様がマッチャー、って感じでしょうか。

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さて、あなたはどのタイプでしょう?

「人は自分の役割や相手との関係によって。この三タイプを使い分ける」と作者も書いている通り、家ではギバー、会社ではテイカー、など場所や相手によって違うタイプになる人も多いかと思いますが、私自身でいえば、マッチャーです。多分、外でも家でもマッチャーです。恥ずかしながら、ギバー要素は自分にはまったくないな、って思います…

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社会的に成功するのは、ギバーかテイカーかマッチャーか

さて、では、ギバー、テイカー、マッチャーの3つのタイプ、社会的に成功するのはどのタイプだと思いますか?

私はマッチャーかな…って思ったのですが……

 

実は成功の一番上をしめているのは、与える人、ギバーなのです!!

しかし、その一方で、一番下にいるのもギバー…。残念なことに、「正直者が馬鹿をみる」というのは一面では真理でもあるのです。

 

エンジニアや医学生、販売業の事例をあげて作者は説明するのですが、もっとも生産性・売り上げ・成績が高いのはギバー、逆に、もっとも悪いのもギバーなのです。彼らは自分の効率を犠牲にして相手を手伝ったり利益を優先したりするので、こういったことが起こるようです。 

ギバーは成功への階段の一番下だけなく、一番上も占めているのだ。どの職種であれ、ギブ・アンド・テイクのやり方と成功との関連を調べてみれば、ギバーが「バカなお人好し」なだけでなく、「最高の勝利者」にもなれることがわかるだろう。

ギバーが「最高の勝利者」になるには

さて、では、ギバータイプが「最高の勝利者」になるためにはどうすればいいのか。勝利者になったギバーたちの事例がさまざま紹介されているのですが、作者は次のように言います。

 

成功するギバーの多くが、人はみな善人だという信念から出発するが、同時に、周囲の状況を注意深く観察して潜在的なテイカーを割り出す。そして必要とあらば、テイカーの感情を思いやるのではなく、その思考を分析し、無条件に与える代わりに、より計算されたアプローチ、すなわち、寛大なしっぺ返しで対応するのだ。万一、おとなしく引き下がって自分のことをあと回しにしそうになっても、自分は大切な人の利益を代表していると思えば、しっかり自己主張することができるのである。

 

以前、この本を読んだギバータイプの知り合いが、「こいつ、テイカーだ!って思ったら、私は全力で逃げるようにしている」って話していました。

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ギバーが「バカなお人好し」側にされてしまうのは、テイカーの搾取があるとき。

自分は家族を代表して給料の交渉をしている、部署を代表して仕事の調整をしている、と考えて、周囲の利益のために動く、というギバーの特性を発揮すれば、テイカーに対してもきちんと主張をすることができるようになる、と作者は語っていました。

なかなか難しいことではありますが…本当はみんながギバー、またはギバー的にふるまうことが、家族も会社も世の中も居心地よくなっていく第一歩なのでしょうね。作者の真意もそこにあります。

 

昔話や漫画をギバー、テイカー、マッチャーで考える

とてもエキサイティングで面白く読み終えた本なのですが、ちょっと反則の楽しみ方を一つ。本を読んだ後に、必ずや心に浮かぶのは、「会社の○○さん、あれこそテイカーだ」「友人の○○ちゃん、ああいう人をギバーっていうんだな」って、周囲の人にあてはめて考えてしまうこと。

ならば、積極的に昔話や漫画にはめて考えてみよう!と思い、息子と二人で「ギバー、テイカー、マッチャー」当てはめごっこをしました。なかなか深い洞察?に至り面白いです。

 

例えば昔話。途中で『花咲か爺さん』を例にあげましたが、意地悪じいさんばあさんが出てくる同じような構造の昔話は色々ありますよね。『こぶとりじいさん』『おむすびころりん』など。

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これって、テイカーが罰され、ギバーが金銭的にも「最高の勝利者」になれる!!という話しで、昔話で語り継がれるほど、日本的には理想とされるパターンだったのだなって思います(なかなかそうならないから、理想談として残っているのかも知れませんが)。

そういった中で異色なのは『桃太郎』でしょうかね。以前、このブログでも『桃太郎』のことは色々書いたのですが、解釈の仕方によっては桃太郎ってテイカー。鬼側の都合はまったく考えないわけなので。『花咲か爺さん』系統の昔話とは、またちょっと違う趣だなって思います。

 

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『ドラゴンボール』、『鬼滅の刃』の場合は…

漫画でも考えてみようぜ、ってことで『ドラゴンボール』でも考えてみました。

  • 悟空=ギバー
  • ベジータ=マッチャー
  • フリーザ=マッチャー
  • セル=テイカー

えっ? フリーザはテイカー的じゃない?とか異論もあるか知れませんが、私的には、こいつテイカーだわ!って言える登場人物ってセルくらいしか思い浮かばなくて。つまり、前々から思っていたことですが、『ドラゴンボール』って善人が多い漫画なんですよね。テイカーが少ない。そこが、あの明るさにつながっているんだな、って改めて今回思いました。

 

DRAGON BALL 全42巻・全巻セット (ジャンプコミックス)

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  • 作者:鳥山 明
  • 発売日: 2009/05/15
  • メディア: コミック
 

 

 

そして、もう一つ息子と盛り上がったのが『鬼滅の刃』。

わざわざ全員名書きませんが、この漫画って、登場人物がギバー、ギバー、ギバー、ギバーだらけ!! テイカーは無惨くらいしかいないのでは…(鬼たちにはみな理由があるし)。そういった漫画の構造そのものが、現在の私たちの心を大きく打った、ということがあるんだろうな、って思いました。ちなみに、マッチャーは私的には愈史郎(ゆしろう)なのですが、いかがでしょう。

 

 

鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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色々勝手な解釈を書いてきましたが、本を読み終わった後には、このような知的な遊び?もできる1冊です。GWは残り1日となってしまいましたが、ご興味のある方、読んでみてください。

そして、ぜひ皆さんも、お好きな漫画や小説やでギバー、テイカー、マッチャー当てはめごっこを試してみてくださいね。いいのを思いついたら、コメント欄で教えてください。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

 

 

 

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