どうもtamaminaoです。今日の記事はちょっと硬派です。
下記の『偽善のすすめ:10代からの倫理学講座(14歳の世渡り術)』を読んで、次の一文に考えさせられました。
人種差別をしてる人たちは、自分たちの行動を“善”だと思っているのでしょうか。ここらへんの心理は私はよくわかりません。人種差別をすることを心の底から善行だと考えてる人もいるかもしれない。恐ろしいことだけどね。そんな人とは同じ町内にも住みたくないけど
何故このくだりが心に響いたかと言うと、身近に絵にかいたようなパワハラマンがいて、今週非常に不愉快なことがあり……このくだりが思い浮かんだわけなんです。
人種差別をしてる人たちは、自分たちの行動を“善”だと思っているのでしょうか。
パワハラ(いじめ)をする人たちは、自分たちの行動を“善”だと思っているのでしょうか。
……私の思う答えとしては、「善」だと思っている、です。非常に怖い話ですが。
自身の行動をどう意味づけるかは本人次第
一つ例え話をしたいと思います。
デパートに買い物に行き、狭いエレベーターの中で、私がこっそりおならをしたとします。
前日に大量のニンニクを食べたせいでで、そのおならがこの世の物とは思えない臭気だったとしましょう。一緒に乗り合わせた人々はみな一斉に咳き込み始め、ママと一緒に乗っていた小さな子供などは、涙まで流しています。
悪意がなかったとは言え、ちょっとした毒ガステロに近い様相です。
さぁ、そのとき私はこの事態をどう捉えるか。
エレベーター内の人に告白するかどうかはひとまず置いておいて、気持ちの面でどう認識するか、というところを考えてみたいと思います。
↓↓
①私のせいだ。あんなにニンニク食べた次の日に外出なんてすべきじゃなかった。本当に申し訳ない…どうしよう…
②生きてるんだから、おならくらいするのが当たり前。咳き込んだり涙を流す方が大袈裟すぎるんだよ。そっちが悪。私は悪くないから!!
……今日は硬派な話、と前置きしながら結局はシモに持っていきましたが……
まぁ、つまり、人は、同じ内容に対して、①と②のように対極の捉え方ができちゃう、ってことなんです。
「悪いのはお前でしょ」というマインド
パワハラを繰り返す人間と言うのは、「意地悪する」「怒鳴る」「わめく」等の自身の行為を
「だって悪いのはお前でしょ」
と完ぺきに相手に責任を転嫁することのできる精神構造の持ち主だと思うのです。
しかも、大抵のパワハラ野郎というのは、全員にかみつくわけではなく、なすりつける相手を巧妙に選んでいます。そこがただの動物ではなく文明開化のパワハラ。
美人や上司にはパワハラしない
先ほどのエレベーターの話に戻りますが、
エレベーター内で苦しんでいるのがうら若い美人だった場合、②の考え方の彼(とりあえず「彼」で考えます)も、「大丈夫ですか!!本当に申し訳ありません!」と、親切心を全身にみなぎらせて彼女を支える可能性が高いわけですよ。
また、咳き込んだのが仕事上の上司ならば「私のおならの不手際、誠にこのケツの不徳の致すところです」と土下座するほどの勢いで謝罪することでしょう。
ところが、これが、草食系の絶対反抗できなさそうな部下だったり、馬鹿にしているオバサンだったりすると彼の態度はくるりと反転するのです。自分のおならの件は横において、「こんな場所で咳き込まれたら迷惑なんだよ!!あっ!?違うか!!」と威嚇したり。
つまり、こういう輩にターゲットにされないためには、こやつより強くないといけないんですよね。
「こいつに毒ガステロを行ったら殺られる」(下記のイラスト大好き💛)もしくは「こいつに嫌がらせをしたら、超絶面倒くさいことになる」などの潜在的な恐れを抱かせる人間になるいうこと。
しかしながら……自分は「平和な子羊系」だと自称する方は分かっていただけると思いますが、そういった強さを押し出していけないから、ターゲットになるわけなんですよね。
強面を前面に出してないって、いいことなんですけどね…むしろ美徳だと思うんですけどね。パワハラ野郎以外には。難しい問題です。
DVで捕まる人間は絶対に自分を悪いと思っていない
少し前にDV関係の相談を多く受けているという弁護士さんの話しを聞く機会がありました。
その弁護士さんが声を大にして言っていたのは
「DVを行うタイプの人は、まず間違いなく、自分が悪いとは思っていません」とのこと。
暴力が度を越して110番通報され、もしくは裁判になり、警察や裁判官など地位のある人々から、自身のDV行為を責め立てられたとき、初めて、
「えっ?何? おれのしたことって、この人たちにこんな風に責めたてられて辱めを受けるようなことなの!?」
という気づき方をするのだそうです。
そう考えると、パワハラタイプも、世間的にぐっと上の位置の人から責め立てられ辱められでもしない限り、目覚めることはないのかも知れません……。パワハラに関しては、明確に犯罪行為とすることはまだまだ厳しいし、これまたなかなか難しいですね。
パワハラのストレスをどう切り抜けるか
じゃあ、どうやってパワハラのストレスをはねのけるの?ってことになるんですが…ちょっと視点を変えて下記の本も読んでみました。
最近よく読んでいる樺沢紫苑先生の本です。ストレスなく楽に生きる方法を、単なる精神論ではなく、科学的に解説しているところが非常に実践的でよいです!
この本の中で「嫌いな人と上手につきあう方法」という章があります。
人間は悪意に対して悪意を返す傾向があります。「嫌い」という感情に対しては「嫌い」という感情を返します。つまり、あなたが上司を「嫌い」と思えば思うほど、上司は非言語的なサインを無意識に察知し、あなたに対する態度をより冷たい、あるいは厳しいものにしていくのです。
(中略)
悪口を言うことで、ストレスを発散しているように感じますが、実は逆の効果をもたらします。本来忘れていたような些細なエピソードを思い出し、相手の短所、欠点のイメージを強化します。結局、その人をより嫌いになってしまうのです。嫌いのスパイラルで人間関係が泥沼の状態に陥るだけです。
……うん、耳が痛いですね。
ただ、私自身は、書くことで救われる、って絶対にあると思っているんです。ブロガーの皆さんは分かるかと思いますが。その一方で、より相手の嫌なイメージが強化されて自分の中にストレスが溜まる、と言う側面もあるということなんでしょうね…。
最後に
結局結論は出ないわけですが、私は二つの方法を実践してみようと思います。
まずはこうやって書くことでストレスを飛ばす!!
そして、樺沢先生説にのっとり、休み2日間も相手のこと考えて過ごすなど地獄なので、明日は別なことをしてぱっと忘れる!!
忘れられないよ、という方は、復讐ネタを考えて脳内できっちり実践後(脳で何を考えるかはまったくの自由です!!!!)、水洗トイレを流す如く、脳からヤツを流してしまいましょう。これはなかなか効果がある気がしています。
最後まで読んで頂きありがとうございました!!
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